画像1・2は、松阪市「宝塚一号墳」から出土した「船形埴輪(1号船)boat-shaped haniwa (No.1)」である。
発掘された「宝塚古墳」は「一号墳」と「二号墳」から成り、特に前者の一号墳からは、出土埴輪の中でも今までにない形の船形埴輪
が出土して注目されてきた。宝塚古墳が造られたのは「古墳時代」に当たる紀元後400年代(5世紀)初頭と考えられ、その頃
の日本は外国から「倭」と呼ばれていた。
船形埴輪展示パネルによれば、船の形をした埴輪の出土例は30数例あるといわれるが、船の上に飾り物が付けられるのは全国でも初めて
である。当該埴輪の理解として、①生前の王の業績を示すものという説、②亡くなった王の魂をあの世へ運ぶ
「葬送船(そうそうせん)」という説がある旨記される。
船形埴輪の特徴: 全長1.4メートルで日本最大級であり、かつ造形がリアルである。特に船上に立てられた飾りが特徴的であり、他に例がない
とされる。造形がリアルであることから、古墳時代の船の形・構造なども知ることができる。船形埴輪など278点の出土品が国宝に
指定されている由である。