画像は「たつの市立室津海駅館」に展示される朝鮮通信使行列模型である。
同模型説明パネルには概略以下の旨が記される。
通信使は、朝鮮国王の親書を日本の将軍に持参した使節団である。「通信」とは「信(よしみ)を通じる」ことで、
信頼関係を深め合う意味である。朝鮮使節団は、室町時代の初め頃から来日し、その後豊臣秀吉の朝鮮出兵で一時中断したが、
江戸時代に再開された。使節団一行は、正使・副使を中心に500名前後から成り、海上では大船団を組み、陸上では大行列をつくって
江戸へ旅した。江戸時代に来日した使節団は12回に及び、日本の政治・経済・学術・文化などの様々な面に影響を与えた。
模型は朝鮮通信使行列図を参考に紙粘土で復元された人形である。清道旗を先頭に、形名旗を掲げる騎手、楽団、国書、正使と
続く行列を細部にわたり緻密に復元されている。制作は藤本初代氏。[注]信(よしみ)とは親しい交際のこと。
「朝鮮通信使来日一覧表」の
拡大画像(z24838.jpg); 但し一部割愛; 出典は同海駅館]
[撮影年月日:2024.06.05/場所: たつの市立室津海駅館にて]