画像1&2は滋賀県長浜市西浅井町大浦に所在する「北淡海(きたおうみ)・丸子船の館」に展示される全長17メートルの「丸子船」である。
「琵琶湖独有の和船丸子船」と題する説明パネルには概略次のように記される。
丸子船は、江戸時代初期から戦前まで、琵琶湖の旅客や物資輸送の主役として活躍した、琵琶湖特有の
和船である。当時の代表的和船である「北前船」などとは全く異なる船体構造をもっている。丸子船が
特殊な和船として発達したのは、湖としての閉鎖性から他地域との間で造船技術の交流が進まなかった
ためと言われている。
丸太を二つに割って船側に取り付けているため、外観的に丸太が張り出して見える。
この外観的特徴から、丸子船は「丸太船」や「丸船」とも呼ばれている。
北国諸藩と畿内との物資輸送の要として活躍した丸子船には、四百石積みの大きなものから六石積みの小さな
ものまであった。積載量百石程度の丸子船が多く活躍したことから、丸子船は「百石船」と言われることも
あった。
丸子船の特徴として、船底が半弧状である(北前船は棚板構造をもち、船底は逆三角形である)。舷側板に
「おも木」という半丸太を用いる。船首部分に多数の短冊形の鋼板を用いる。
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[撮影年月日:2024.06.08/場所: 「北淡海(きたおうみ)・丸子船の館」にて/滋賀県長浜市西浅井町大浦1098-4(最寄駅: JR湖西線
永原駅)/電話: 0749-89-0281, 1130][拡大画像: x29341.jpg][拡大画像: x29330.jpg]