近江八幡の市中から琵琶湖東岸沿いに「さざなみ街道」を彦根市中に向けて田園の中をドライブすると、彦根市街地に入る手前に
「曽根沼」という景勝沼地がある。沼地を通過してすぐのところで、琵琶湖に注ぐ一級河川「宇曽川(うそがわ)」に架かる橋梁
(須三嶺大橋)を渡ることになる。画像はその橋の欄干を飾る、琵琶湖岸らしい造形物である。
琵琶湖特有の「丸子船(まるこぶね)」か「高瀬舟」か?。「丸子船」とはかつて琵琶湖における水運を担った、帆走の木造和船であり、
琵琶湖やその周辺の水深の浅い河川・沼地などの環境や様々な用途に合わせて独自の発展を遂げた船である。
欄干飾りの和船の構造から見てその丸子船とは異なるようである。琵琶湖に注ぐ河川において米俵などを含む貨物や人の
輸送に用いられた「高瀬舟」のようである。高瀬舟は上代から中世にかけて主に河川で用いられた喫水の浅い小舟と、近世以降に
普及した全国各地の河川で貨客の輸送に従事した小舟に大別される。後者は川舟の代表となっている。
辞典内関連サイト: 琵琶湖独特の和船「丸子船」
[撮影年月日:2024.06.08/場所: 琵琶湖東岸沿いの「さざなみ街道」×宇曽川に架かる須三嶺大橋(彦根市中に入る手前の「曽根沼」
という景勝沼地のすぐ近く)][拡大画像: x29329.jpg]