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一枚の特選フォト「海 & 船」

One Selected Photo "Oceans & Ships"

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    北前船の構造&船乗りの図 [坂井市龍翔博物館/三国]


    [拡大画像: z24799.jpg][原画像: x29339.jpg]

    画像は「福井県坂井市龍翔博物館」のエントランス・メインホールに展示される北前船「三國丸」(復元船)に添えられた 弁財船(千石船)の構造と船乗りを示す図である。 同図に記される8人の乗組員の名称および役割は概略以下の通りである。

      (1)船頭(船長): 現代の船長に相当する船の最高責任者。各湊で商取引も行なう。
      (2)知工(ちく): 事務長。事務・会計係。積み荷の保管・受け渡しを担当し、売買用の書類を作成したり、帳簿をつける。
      (3)楫子(かじこ): 操舵手。
      (4)表(おもて)(楫取・かじとり): 船頭に次ぐ重要な役割を果たす人物。船首で航行の指揮を執るベテラン航海士で、 「表仕(おもてし)」ともいう。
      (5)片表(かたおもて): 副航海長。表は天気を常に読み航行の指示を出すが、長時間になりやすい表の仕事を補佐する。
      (6)親仁(おやじ)(水夫長): 若衆や炊(かしき)の作業を管理する現場監督。楫取(かじとり)の判断を受けながら、 帆の上げ下げや操舵などを仕切る。
      (7)若衆(わかしゅう): 船乗り。上からの指示を受けて仕事をこなす若手の船乗り。数人が乗り込み、航海中は6時間交代を 基本に勤務する。轆轤(ろくろ)を回して帆を巻き上げたりもする。
      (8)炊(かしき): 炊事係。15歳くらいの見習いで、主に炊事の仕事を担当する。朝早く起床し、炊事以外の雑用も引き受ける。

      なお、水樽(はず): 飲料水樽。

    [撮影年月日:2024.06./場所: 坂井市龍翔博物館(Sakai City Museum)/電話:0776-82-5666 /URL: https//ryusho-museum.jp]


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