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一枚の特選フォト「海 & 船」

One Selected Photo "Oceans & Ships"

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    台湾南部・台南の「ゼーランディア城(安平古塁(あんぴんこほう) )」の絵図 [平戸オランダ商館]

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    画像は「平戸オランダ商館」に展示される、台湾・台南の「ゼーランディア城」とその地先に停泊する船を描いた絵画である。 「ゼーランディア城絵図 複製 平戸市蔵」と題する展示パネルには次のような説明書きが付記される。

      「台南を占拠したオランダは、拠点とするゼーランディア城を1624年に建設した。ゼーランディア城は台湾(現在の台南)に 置かれたオランダ東インド会社の拠点。ここに中国製の生糸等が集積され平戸オランダ商館へ輸出された。台湾に 拠点をおいてから、日本への輸出が爆発的に増加し、平戸オランダ商館は黄金期を迎えた」

    オランダは1623年に、台湾南部のタイオワン(現在の台南市の外港である安平のこと)の占拠を図った。1624年にそこに城塞を築き 「ゼーランディア城(Fort Zeelandia)」と名付けた(オランダのゼーラント州に由来している)。そして、 現在でも台湾最古の城堡遺跡「安平古塁(あんぴんこほう)」として遺される。オランダ東インド会社による台湾 統治の中心地として使用された。1624年から1662年までの38年間にわたり、同城を拠点にして台湾を支配した(ただし、支配は 台湾全土に及んだわけでない)。 因みに、同城の旧称としては、「奥倫治城(Fort Orange)」、「熱蘭遮城」、あるいは「安平城」ともいわれる。

    他方、台湾北部にはスペインが進出したが、オランダが1642年にスペイン人を撤退させた。しかし、1620年代から中国本土の福建など に拠点を置いていた海賊の「鄭芝竜」が、明の後援を得て台湾へ進出した。そして、その子である「鄭成功」(母親は日本人である)は、 台湾を清に対する抵抗拠点にしようと「ゼーランディア城」のオランダ軍を水軍で包囲し、1661年に落城させた。翌1662年にオランダは 台湾から撤退しその支配は終焉した。

    [画像1の撮影年月日:2023.06.14/場所: 平戸オランダ商館][拡大画像: x29265.jpg]


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