画像1~3は長崎市泡の浦町にある三菱重工業長崎造船所のハンマーヘッド型起重機(ジャイアント・カンチレバークレーン)である。
英国マザーウェル・ブリッジ社から輸入された。
1907年(明治40年)9月から設置基礎工事が着手され、2年後の明治42年12月に三菱造船所泡の浦の艤装岸壁に設置された。
1945年(昭和20年)には原爆投下に遭遇した。その後、1961年(昭和36年)に、現在の水の浦岸壁に移設され、現在に至っている。
設置以来優に100年以上の歳月を経た現在においても、舶用機関・プロペラ・ボイラーその他の艤装品などの設置のために稼働し続けて
いる。その高さ62m、長さ73m、吊り上げ能力150トンという、「可動する巨大構造物」である。
2015年に登録されたユネスコ世界文化遺産の「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭革命」の構成資産の一つでもある。
[撮影年月日:2023.06.12/場所: 長崎市泡の浦町にて][拡大画像: x29239.jpg]