パネルには「セキトリイワシ目セキトリイワシ科、駿河湾・八丈島南西沖(水深1,961~2,572m)、展示個体は
パラタイプ標本、所蔵:JAMSTEC」と記されている。
別の説明書きによれば、ヨコヅナイワシは、2016年に駿河湾最深部で採取され、2021年に新種登録されたセキトリイワシ科最大の魚類である。
全長1.4m、体重25㎏に達する。西七島海嶺では全長2.5mにも達する個体も確認されている。
ヨコヅナイワシは水深2,000m前後の海底付近に棲息し、フクメンイタチウオ類などの比較的大型の魚類を食していることが知られている。
また、食物連鎖における栄養段階が「4.9」と非常に高く、駿河湾最深部の生態系の頂点に立つトップ・プレデター(top predator、
トップ捕食者)である。
[参考] 一次生産者を1、それを食する一次消費者を2、さらにそれを食べる二次消費者を3と順次アップして捕食者の
頂点に達する。
ヨコヅナイワシ学名=Narcetes shonanmaruae [セキトリイワシ目セキトリイワシ科]。
[撮影年月日:2023.09.16/場所: 国立科学博物館・企画展「海」2023]
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