イワシ3種を非常に分かりやすく比較している展示である。日本には数多くの自然科学系博物館や水族館があるが、3種のイワシ
の特徴などをそれらの写真と共に視覚的に比較する展示資料にお目にかかったのは今回が初めてとなった。優れモノと感じ入り、
故にここにご紹介したい。展示は千葉県立中央博物館分館の「海の博物館」(最寄駅: 房総半島・JR外房線「鵜原」駅)。
説明書きによれば、
1. マイワシ: 日本各地、朝鮮半島、中国沿岸、オホーツク海に分布。千葉県で最も多く漁獲されるイワシの類である。
体の断面が縦長の楕円形をなす。普通、体側に7個前後の黒い点があるのが特徴である。体長30㎝くらいになる。
[学名]Sardinops melanostictus、ニシン科
2. 本州以南から太平洋・インド洋・大西洋の暖かい海に分布。西日本で多く漁獲されるが、千葉県では余り多く
漁獲されない。眼が大きい。体の断面が円形に近いのが特徴。3種のうちで最も大きくなり、体長40㎝になる。
[学名]Etrumeus teres、ニシン科
3. 日本各地から中国・フィリピンにかけて分布。千葉県ではマイワシに次いで多く漁獲される。口が大きく下顎
が短く見えること、眼が頭の先端に近いことが特徴。3種のうち最も小型で、体長約15㎝になる。
[学名]Engraulis japonicus、カタクチイワシ科
[撮影年月日:2022.07.30/画像などの出典: 千葉県立中央博物館分館の「海の博物館」]
1. 上から順にマイワシ、ウルメイワシ、カタクチイワシ。 [拡大画像: x29183.jpg]
2. [拡大画像: x29184.jpg]
3. [拡大画像: x29185.jpg]
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