画像は、漁船がその船首を風上に立てながらシーアンカーをトーイング(towing)する模型である。撮影は山形県酒田市の「酒田海洋センター」
である。シーアンカーとはいかなる装置であるか、模型と模式図をもって見学者に分かりやすく展示している。
シーアンカーの説明書きによると、
1. 漁船は「漁船特殊規程」により、シーアンカーを有しなければならない。
2. 荒天時にシーアンカーを投入し、船首を風上に立てて船を安定させることで、海難を防止したり、漁撈(特にイカ釣り)のために
使用する。
3. これまでのシーアンカーでは、木材を筏に組んだり、鉄材の枠に布を張りつけた凧形(たこがた)のものを使ったり
していた。だが、それらは重量・容積がかさみ、投入や引き上げに大変苦労したり、かなりの危険を伴っていた。
4. このため、空で使うパラシュートをシーアンカーとして使うことが考案され、海難防止だけでなく漁撈用としても
活用されるようになった。
[撮影年月日:2022.06.01/場所: 山形県酒田市の「酒田海洋センター」にて]
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