画像1・2は、奄美大島(鹿児島県)などの海に棲息するアマミホシゾラフグの雄が海底の砂地に作る直径2メートルもある円形
幾何学的模様の産卵床の縮尺4分の1模型である。体長10cmほどのフグが、何故に、産卵床の周りに放射状の山と谷が整然と並ぶ、
幾何学的で「芸術的」構造物を「創作」できるのか、多くの謎が残されミステリー物語である。
画像の立体模型は、千葉県房総半島の鵜飼(外房)の千葉県立中央博物館分館の「海の博物館」に展示されたものである。同中央博物館の主任上席
研究員(魚類生態学)・川瀬裕司氏の研究チームが、大阪大学の研究者と協力して、水中撮影された複数の写真をもって産卵床を
3Dモデル化したものである。2022年7月4日に英国科学雑誌「Scientific Data」を通じて、この「ミステリーサークル」
3Dモデルなどが公表された。
参考資料
1. 「フグがつくる「ミステリーサークル」の3Dモデルを公開 主任上級研究員川瀬裕司」と題して「海の博物館」に掲示される
広報ポスター。ポスターにはフグが海底に砂煙を上げてヒレで谷を掘り進める写真も貼付される。
2. 「フグの「愛の巣」立体映像に 奄美の「産卵床」データ化」と題する、2022年11月日付)日本経済新聞記事。
1. [拡大画像: x29171.jpg]
2. [拡大画像: x29172.jpg]
[撮影年月日:2022.07.30/画像1・2の出典: 千葉県立中央博物館「海の博物館」にて]
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