現在の千円札と旧五千円札の裏面には、本栖湖(身延町)の湖畔に近い峠から望む富士山と本栖湖の風景が描かれている。
その風景は、富士山写真家の故・岡田紅陽氏(1895年~1972年)が撮影した写真「湖畔の春」をモデルにデザインされたものである。
本栖湖のほぼ北側を通る国道300号線を下部温泉や身延山方面に向かうと、国道は湖畔から離れるように「中ノ倉トンネル」に入る。
画像1は、そのトンネル直前にある富士山展望用のパーキング場から眺めた風景である。パーキング場には「中ノ倉峠・富士山ビュー
ポイント展望台」に至る登山道入り口がある。峠までは急坂で、その距離約680m、所要時間30分と記されている。展望台は
岡田氏が「湖畔の春」を撮影した、その場所に作られたものである。
画像2は現在の千円札に描かれた富士山・本栖湖風景。本栖湖の湖面に映る「逆さ富士」は余程の好条件が重ならないと見ることは
極めて困難である。
画像3は同パーキング場から本栖湖周回道路を反時計回りに数km進んだところにある「本栖湖いこいの森キャンプ場」近くからの
湖畔風景である。富士山は右の尾根の背後にある。
[撮影年月日:2022.10.20/場所: 山梨県南巨摩郡身延町本栖湖畔にて]
1. [拡大画像: x29136.jpg]
3. [拡大画像: x29137.jpg]
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