酒田の「山居倉庫」
と米俵運搬舟の古写真 [庄内米歴史博物館]
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1. 写真のキャプションには「明治末期の山居倉庫」と記されるだけで、それ以上の説明書きはない。
小舟は「小鵜飼船(こうがいぶね)」、右下の大舟は「艜船(ひらたぶね)」であろうか。
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2. 同じくキャプションには「明治末期の山居倉庫」だけ記される。画像中央の小舟は小鵜飼船であろうか。
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3. キャプションには「明治初期の酒田港」と記される。舟は艜船であろうか。
4. キャプションには「創業時の山居倉庫建設風景」と記されている。
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5. 「庄内米歴史博物館」内に展示される山居倉庫とその周辺のジオラマ。倉庫の上部に流れるのは最上川、下部に見えるのは
その支流の「新井田川」である。多くの小鵜飼船らしき小舟が倉庫に米俵を運び込もうとしている。
「小鵜飼船」は最上川での物資の河川輸送(河川舟運)のために作られた舟である。1601年(慶長6年)に山形藩主となった最上
義光は、難所の開削や河岸の設置によって最上川の整備を図った。250俵積み4人乗りの「艜船(ひらたぶね)」は
最上川本流に就航した。それに対し、積載量50俵程度の「小鵜飼船」は支流や船着き場間の近距離輸送に用いられた。
最上川の上流・松川(現在の米沢市の流域)に「小鵜飼船」が登場したのは元禄年間の時代といわれる。長さは約13~15メートル、
幅約2メートルで、前方に帆をかけて風力をも利用した。舳先が尖った流線形をしているためスピードも出せた。また小回りがきいた
ので、川幅の狭い支流で重宝がられたという。
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6&7. 現在の山居倉庫風景。画像6の最右棟が「庄内米歴史博物館」となっている。
[撮影年月日:2022.05.31/場所: 山形県酒田市・山居倉庫にて/画像1~5の出典: いずれも庄内米歴史博物館]
1. [拡大画像: x29148.jpg]
2. [拡大画像: x29149.jpg]
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4. [拡大画像: x29151.jpg]
5. [拡大画像: x29152.jpg]
6. [拡大画像: x29154.jpg]
7. [拡大画像: x29153.jpg]
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