一枚の特選フォト「海 & 船」
[海のエッセイ]米国カー・ナンバー・プレートに見る「海と船の風景」
米国/作: マドロスII世/2003.6
余りにもありふれて、見慣れ過ぎて、普段気にも留めることはない車両のナンバー・プレート。 日本のプレートはシンプルそのものである。 白、緑、黄色などの無地の金属板に、「大宮 ○○ な ○○○○」などと刻印されている。 機能を果たすにはそれで十分であろう。実に機能的である。 飾りっ気のかけらもない。 「シンプルの美」、「無駄のないスマートさ」をもつプレートと評するかは、人それぞれであろう。 「遊び心がなく、美的センスもない」プレートに見えてしまうのは、私一人であろうか。 アメリカ東海岸を旅していた時はたと気が付いたことがある。 USAのプレートでは、ナンバーの刻印はもちろんだが、その多くが登録州のシンボリックな図柄がカラフルにあしらわれている。 その州の自然や歴史的な特徴をシンボリックな絵柄で表現している。 また標語をあしらったようなプレートもある。 「I love NY」。「love」の代りに真っ赤なハートマークをあしらったニューヨーク州のプレート。 そんなプレートを見るにつけ、微笑ましく興味がそそられる。 特に海に面したUSA沿岸諸州のプレートは、沿岸州らしく「海や船にちなんだ風景」をあしらっている。 「なるほど、この州にしてこのプレートあり」と感心させられる、洒落たプレートにお目にかかる。 マサチューセッツ、ヴァージニア、マイアミ州などの海岸リゾート地やウォーターフロントのパブリック・パーキングを一回りすると、 遊び心に溢れたユニークでカラフルなプレートにお目にかかる。 もちろん、その州のナンバー車両が圧倒的に多いのだが。 それでも、ろいろなシンボリックな図柄をあしらった、他州ナンバーのプレートを発見する。 あたかも、プレート・コンテストのようだ。 ここで紹介するのは「海や船にちなんだ風景」をあしらったプレートで、旅の間ずっと探し求めながら撮ったものだ。
あるパーキングエリアでプレートを撮っていたら、不審者扱いをされたこともあった。
余談だが、何百枚もの骨董品的プレートを壁中に貼って飾り立てるパブやレストランも結構見かけた。
たかがプレート、されどプレート。その世界もまた奥行き深し ! !
保存拡大画像 [Virginia 18977 J: x5184.jpg]
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