一枚の特選フォト「海 & 船」
ホホジロザメの全身剥製標本
[鳥取県境港市、海とくらしの史料館]
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画像は鳥取県境港市の「海とくらしの史料館 Sea and Life Museum」のエントランスホールに鎮座するホホジロザメの全身剥製標本である。
ホホジロザメ: ネズミザメ目ネズミザメ科ホホジロザメ属 Lamniformes, Lamnidae, Carcharodon、英語名great white shark、学名Carcharodon
carcharias (Linnaeus, 1758)。
案内パネルの説明書きを要約すると、以下の通り。分布域: 亜熱帯から亜寒帯までの海。生態: 映画「JAWS」のモデルにもなった。人を襲った記録が 多い危険なサメである。体長4~6m、体重1~2トンの大型魚で、雌の方が大きな魚体をもつ。最高速度は時速25~35㎞ほどと言われる。 オットセイ、アザラシ、イルカなどの海産哺乳類を好餌とする。 卵胎生(らんたいせい; 卵を体内でふ化させる)であるが、母ザメは胎盤を作らない。そのため、子ザメは卵黄がなくなると、新しい卵子や 自分の兄弟の共食いを始め、体内での生存競争に勝った子ザメが生まれ出る。これは卵食(らんしょく)(oophagy and embryophagy)、 共食い型の繁殖と呼ばれる。一度の出産で5~10尾の稚魚を産むと言われる。稚魚の大きさは体長120~150㎝、体重15~ 25㎏とかなり大きいようである。
[撮影年月日:2019.4.19/撮影場所: 鳥取県境港市の「海とくらしの史料館」] |