一枚の特選フォト「海 & 船」
淀川の治水工事/浚渫船(古写真)と杭打ち船(模型)
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明治以降になって、淀川とその水系における治水のために、また淀川での航行安全を図るために、数々の近代的な土木工事が施される
ようになってきた。明治期に淀川の治水工事において最も活躍した人物の一人に、沖野忠雄という技師がいた。フランスに留学し
当時として最先端の土木工学の理論と技術を学んだ彼は、それを生かし、淀川だけでなく日本全国の多くの河川の土木工事に関わったと
いう。 淀川の付け替え工事などのための河川土木工事では、地面を掘削するための大型機械が西欧から導入された。因みに、 大型の浚渫船4隻、小型浚渫船2隻がドイツから調達され、淀川の川底の土砂の掘削などにあてがわれ、流水可能量の増大を図るなどして、 洪水対策に貢献を果たした。
画像1は、ドイツから調達された浚渫船4隻、小型浚渫船2隻のうちの一隻である。
[参考]
[撮影年月日: 2019.6.17/撮影場所: 大阪・枚方市の淀川博物館 (Yodogawa Museum) ] |