一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋
フェルディナンド・マゼランと酋長ラプラプの肖像画&戦闘画
[フィリピン/セブ島サン・ペドロ要塞]
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セブ島はフィリピン中部に位置する。その東側中央の地先にマクタン (Mactan) 島という小さな島がある。F.マゼラン (Ferdinand Magellan)
所縁の小島である。 マゼラン船隊は、スペインから大西洋を西廻りで「南の海」(後の太平洋のこと) への通過路を探索し、スパイス諸島などのアジア東方の 地をめざすという探検航海に出立した。1521年4月上旬、マゼラン一行はセブ島の海岸にやってきて、 スペイン人入植の第一歩を記した。4月下旬には、マクタン島の海岸において酋長ラプラプ (chieftain Lapu-Lapu) が 率いる兵士と激しい戦闘となり、マゼランは傷を負い1521年4月27日にこの世を去った。 マゼラン船隊のうちの一隻であるビクトリア号が、J.S.エルカーノの指揮の下、1521年5月1日にセブ島から船出し、1522年9月6日に スペイン南部のサン・ルカール・デ・バラメーダに帰着した。かくして、270余名の乗組員のうち生き残り帰還したのはわずか 18名であった。彼らは人類史上初めて世界周航を果たした。 画像1&2はマゼランの肖像画である。画像3はラプラプのそれである。画像4では、ラプラプとその兵士がマゼランとその兵士と マクタン島の海岸で激しく戦闘する場面を描いている(画像1-4の出典: セブ旧市街地のサン・ペドロ要塞 Fort San Pedroでの展示)。
画像1の銘板には次のように記される。
[画像撮影: 2018.3.20 フィリピン・セブ市のサン・ペドロ要塞にて] |