一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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高田屋嘉兵衛のもち船「辰振丸」 (しんえつまる)の構造図(各部名称、艤装、乗り人)

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画像は、兵庫県洲本市にある高田屋嘉兵衛顕彰館・歴史文化資料館にて展示される、高田屋嘉兵衛のもち船「辰振丸」 (しんえつまる)の大型模型(辰悦丸の船首部分を2分の1に縮小元したもの)に添付された構造図である。 図には船の各部名称、艤装、乗り人などが 付されている。

キャプションでは次のように記される。

    「辰悦丸は、1796年(寛政8)に嘉兵衛が、はじめて建造した持船で、瀬戸内海から日本海を通り蝦夷(北海道)まで 運航した千石船である。その船型は、北前船の廻船にも広く使われた弁才 (べざい) 船で、とがった船首に幅広い胴、 船尾に大きな舵を下げ、長い帆柱に大きな一枚帆をはった大型船である。また、帆だけで走るため、少ない乗組員で 速く帆走できる経済性の高い船でもあった」
* 辰悦丸(1,500石積み: 225トン)
* 1 石=米俵2.5俵、米俵1俵=60㎏

    艤装

    蝉(せみ)
    帆摺(ほずれ)
    帆桁(ほげた)
      帆を横に広げる材木
    帆(ほ)
      長さ1反(たん)・幅75㎝の木綿布をつないである
      (注)1反:昔の長さの単位; 6間(=約11m)
    打廻し(うちまわし)
    手縄(てなわ)
    合羽(かっぱ)
    帆摺管(ほずれくだ)
    帆柱(ほばしら)
    身縄(みなわ)
    舵柄(かじつか)
    筈緒(はずお)
    筒挟み(つつばさみ)
    舵の頭(かじのあたま)
    弥帆柱(やほばしら)
     補助の弥帆をはる帆柱
    四爪碇(よつめいかり)

    構造の各部名称、その他

    二重垣立(にじゅうかきたつ)
    艫やぐら(ともやぐら)
    水樽(はず)(飲料水槽)
    外艫(そとども)
    舵(かじ)
    羽板(はいた)
    舵の身木(かじのみき) 戸立(とだて)
    五尺(ごしゃく)
    下(がりさが)
    表垣立(おもてかきたつ)
    胴航(どうがわら)
    守(もり)(子持・こもち)
    艫航(ともがわら)
    中棚(なかだな)
    水押(みよし)
    上棚(うわだな): 船体側面の板
    かじき

    その他
    伝馬船(てんまぶね)
    上荷(うわに)
    下荷(したに)
    かまど

    乗り人

    かじ子(操舵手)
    親仁(おやじ)(水夫長)
    舵取り(航海長)
    片表(かたおもて)(副航海長)
    船乗り
    船頭(船長)
    炊(かしき)(炊事係)
    まかない(事務長)

[画像撮影: 2017.10.13 高田屋嘉兵衛顕彰館・歴史文化資料館にて/顕彰館所在地: 〒656-1301兵庫県洲本市五色町都志1087/電話: 0799-33- 1605][拡大画像: x28084.jpg]


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