一枚の特選フォト⌈海 & 船⌋


One Selected Photo "Oceans & Ships"

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戦後日中間の引き揚げに活躍した興安丸 [神戸/華僑歴史博物館]

画像は興安丸(こうあんまる、Kouan maru)である。画像の右上端には、「関釜連絡船・興安丸 Koanmaru ferry-steamer between Fusan and Shimonoseki」と記される。

1937年1月に三菱重工業長崎造船所で建造された。解体は1970年11月であった。船の大きさは7,000トン、乗客定員は 1,746名である。第二次大戦後、関釜連絡船、引き揚げ船、イスラム教巡礼船などとして使用された。

因みに、華僑歴史博物館の説明パネルには、興安丸による神戸からの帰還、およびその復路についての歴史を次のように記されている。 1953年に中国残留の日本人の引き揚げのために使用された。その復路において、日本在留の中国人の帰国のために 無償使用することが、日中友好協会、日本赤十字などの友好団体の協力によって実現された。例えば、 1953年6月第一陣551名が興安丸にて舞鶴港から船出し、天津港に到着した。また、1953年、3回にわたり 2,649名の中国人留学生や華僑が本船にて帰国を果たした。この帰国事業は1958年まで継続され、合計3,744人が帰国することが できた。

[画像撮影 2016.5.28/神戸の華僑歴史博物館にて][拡大画像: x27258.jpg][拡大画像: x27259.jpg]


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